宮葬ブログ(宮城県葬祭業協同組合からのお知らせ)

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<第2回>「会葬御礼」

【有限会社 大友葬儀社 代表取締役 大友 浩幸(当組合理事 前専務理事)】

 平成30年10月1日、私の母 大友幸子が旅立ちました。行年84歳でした。大友家にとって今年の夏は、7月に私が入院してから約100日間、いろいろな事が有り過ぎました。  まず、7月3日、私が急性虫垂炎で緊急入院、回盲部周囲膿瘍を併発し3度の手術で2か月間の闘病生活となりました。次に母の為にと予定していた自宅のリフォームが入院直後に始まり、その間母はショートステイにお願いして猛暑の夏を乗り切り、無事お盆にはリフォームが終了した自宅に戻り1週間ほど過ごすことが出来ました。しかし体調を崩し、短期入院とショートステイを繰り返し、リハビリをしながら回復に努めておりました。9月2日、私が退院したのもつかの間、今度は8月末の会社の健康診断で専務である妻に異常数値が見つかり、9月3日から各種検査に同行することになり不安な日々が続きました。9月5日は葬祭ディレクター技能審査試験に立ち会いました。リハビリで容態が安定した母は縁あってあすと長町にあるグリーンライフ仙台に入所、私は9月17日に面会し、町内会からいただいた敬老祝い品を手渡し、元気になった母と入院以来久しぶりに会い、お互いに元気な顔を確かめ合い、もうすぐ自宅に戻れるものと確信して別れたのが最後になるとは思いもしませんでした。妻も検査通院が続く中、母が9月28日に救急車で緊急入院、たった4日間の入院で、10月1日夕方、私達夫婦、姉夫婦と4人の孫に看取られ旅立ちました。8人の家族全員がそろって看取りに立ち会うことが出来たのは奇跡的だと思いました。弊社社員が運転する寝台車に姉が同乗し、仙台南病院から母の実家の名取市下増田を経由して搬送、大光殿心星館へ安置し一晩を過ごしました。翌日、菩提寺の住職さんと打合せをし、葬儀の日程を10月7日に決定しました。葬儀当日は私が宮型霊柩車を運転し大光殿を出棺、姉の家の前を経由し、今年5月に開業した新火葬場 岩沼市斎場へ向い、午後1時から大光殿での葬儀告別式となりました。何故か仲良く10月に亡くなった3人、父、祖母、母と3回目の喪主を無事務めることが出来ました。 そして葬儀終了後の10月11日に妻は各種検査で異常なしが確認され安堵し、大友家にとって大変な100日間にピリオドを打つことが出来ました。  この度、大友葬儀社では、母の遺体にエンバーミング処置をさせていただきました。実は母が亡くなった時、私の頭の中をよぎったのがエンバーミングでした。初七日目の葬儀が決定し、納棺の打ち合わせの中でセンティストの青木社長からのアドバイスエンバーミング処置を決断いたしました。10月2日午後に納棺の儀を行い、夜に仙台のセンターへ搬送、施術後、3日の朝には心星館に安置することが出来ました。4年ほど前に撮影した写真を参考に復顔の施術をしていただき、とても穏やかな綺麗な姿で7日の葬儀まで安心して過ごすことが出来ました。業界の身内では初のエンバーミングだと思いますが、今後はお客様にもお奨め出来るものと確信いたしました。 そして、大友葬儀社に嫁いで60年、最後は最新の施術を施し、母を見送ることが出来た幸せを感じております。15年前、平成15年10月28日 行年72歳で亡くなった父 大友幸市の元へ向い、あの世で仲良く暮らして欲しいものと願っております。 最後に、母 大友幸子の葬儀では、全葬連石井会長や宮葬組合の皆様や協力各社の皆様にはご供花を頂き、またご会葬を賜り誠にありがとうございました。また、お忙しい中、受付等のお手伝いもいただきました皆様に衷心より御礼申し上げます。

(2018.10)