当家では、今年、父の二十三回忌を迎え、きょうだいを中心に集まり、温かい集まりになりました。父は、昭和世代の頑固親父、亭主関白、子供には厳しい父親でした。私も、父と同じような年齢になり、何となく父の立場が分かってくるようになりました。それでも理不尽なことも多く、一度で良いから対等に喧嘩をしてみたかったと思っています。亡くなってしまったことで、当家では父の生き方は美化されていました。亡くなった悲しみはもちろんのこと、言いたかった事、わかってほしかったこと、認めて欲しかったこと、一緒に分かち合いたかった事はありましたが、口答えや反抗もできないくらい圧倒的な威圧感があり、感情にも蓋をしてしまっていました。仏壇を前に、このような感情を伝えるだけでも、昇華できるような気がしています。 法要の目的は故人を偲んで、感謝の気持ちを確認するため、ということが一般的ですが、それ以外にも、残された人間にとっても「故人への感情」を振り返ることができると感じました。今回、このようなつぶやきの機会をいただき厚く御礼を申し上げます。
今後ともよろしくお願いいたします中小企業診断士 渡辺進也。
(2019.11)